私はこれまでたくさんの場所や職を転々とし、たくさんの人と出会いながら、ひょんなことがきっかけで会計や税務の道で生きていくことになりました。会計のこと、税金のこと、とても難しいですよね。私もそうでした。特に自営業をやっていた時は、全くといっていいほど知識も興味もなく、帳簿や申告は全部親に丸投げしていました。難しそうでよく分からないから興味がない。興味がないから分かろうともしない。「何が分からないかさえ分かっていない」という状態の方も多いのではないでしょうか。しかしそれではビジネスを成功へ導くことは難しいと思います。向かう先も、足元ですら真っ暗で、手元にある現金の重さだけを頼りに歩いているようなものです。まさにそんな状態で闇雲に事業をしていた過去の自分を今思うと、背筋がゾッとします。しかしそんな私だったからこそ、今、お客様が何を望み、何が必要なのかがよくわかるのです。

　今の日本には「知らなければ損をすること」がたくさんあります。実務をする中で、知らないうちに払わなくてもいい余分な税金を払い続けていたり、逆に税金を減らすことばかりに躍起になって会社や事業の経営や資金繰りが立ち行かなくなったりしている方がこんなに多いのだ、ということに気づかされました。正確で適切な会計処理によって作られた決算書や帳簿は、必ずその会社や人間の過去や現在を表す物語を伝え、未来に関してのヒントをくれます。会計は人生だと思います。そして人生は変えることができます。会計の力を信じ、真摯に向き合うことであなたの「夢」は実現可能な「計画」になります。一緒に今を見つめ、これからを考えていきましょう。

　税理士や会計士は決して敷居の高い、とっつきにくい存在であってはならない。専門的なノウハウを分かりやすく伝え、その能力で信頼してくれるお客様を手助けし、守り、時には背中を押し、ともに喜びを分かち合う、そんな存在でありたい。まだまだ若輩で経験の浅い私ですが、自分を頼ってくれるお客様のためには必死で考え、走り、調べて、力を尽くします。そしてお客様とともに成長していく事務所でありたいと願っています。

所長　大森　達也